KAI

KAI(回)は、独鈷という密教の法具をコロコロと回転させてできる博多織の紋様(独鈷華皿紋様)から名付けられました。独鈷の回転紋様は、「廻りて回る輪廻転生」のメッセージとされ、770年以上の歴史を持つ世界でも珍しい紋様です。その紋様、現在では献上柄と呼ばれています。由来は1600年に黒田藩から徳川幕府への献上品として定められたことによります。博多織の帯は締まりが良く、堅牢なため、武士の命より大切な刀をさすには最適な帯として江戸で人気を誇り「献上博多」の名が広められました。
紋様の元である独鈷は、武器であったものが法具へと昇華されたもの。「煩悩を打ち砕く」「厄除け」「守護」の意味が込められていることも武士に愛された理由の1つかもしれません。

KAIのグラフィカルなデザインは、独鈷華皿紋様がルーツですが、紋様をモダンにアレンジするためにもう1つ日本のいにしえの技法が使われています。それが、大和絵に見られる平行四辺形の構図と大和比率。源氏物語絵巻など平安時代の国風文化の時期に発達した絵画の様式で、斜上から俯瞰した構図となります。
この構図を採用することと、全てを着物的な直線で構築することであたかもアール・デコ・デザインのように見受けられますが、このモダンデザインの原点はなんと1000年以上も昔の日本にあったことが新鮮な驚きです。

KAIのデザインバリエーションは、独鈷のみの1献(ONE)、独鈷と花皿を3列に組合せた3献(THREE)、5列に組合せた5献(FIVE)の3パターンがあります。陰陽思想では、奇数は吉祥を表し九が最も高い位を現します。

KAIのデザインを引締めるぐるりと回した額縁にも博多織の由来が込められています。太い縞が細い縞を挟む親子縞は親が子を守る姿を表し、細い縞が太い縞を挟む孝行縞は、子が親を守る姿を表現したとされています。このようにデザインにも云われがありますので、メッセージを込めたプレゼントにも最適です。

KAIは型友禅の技法が用いられ12版のシルクスクリーンにより制作されます。限られた色数の中でもっとも効果的に豊かに色を表現するために植物のカラーからインスピレーションを受けた配色を採用しています。

【1献(ONE)】  カキツバタ・ダリア・サボテン
【3献(THREE)】 ポピー・ウメ・アジサイ
【5献(FIVE)】  ユリ・サクラ・スミレ

中でも1献のカラーは、光沢の美しいサテンクレープとも相まって鮮やかな発色が特徴的。納得の色ができるまで何度も工房に足を運びたどり着けた発色です。直線だけのデザインを12版の色を重ねて手捺染で染める技術は、0.1mmの調整を繰り返して実現される緻密な職人技です。これまでの常識を乗り越えて到達できたOKANOを代表するシリーズです。


VARIATION


KAI BASIC ONE
順に、カキツバタ(イエロー)・ダリア(ピンク)・サボテン(グリーン)
52,000 円(税抜)

KAI BASIC THREE
順に、ポピー(オレンジ)・ウメ(マゼンタ)・アジサイ(薄紫)
52,000 円(税抜)

KAI BASIC FIVE
順に、ユリ(薄イエロー)・サクラ(薄ピンク)・スミレ(薄ブルー)
52,000 円(税抜)


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