


九州北部に位置する宗像・沖ノ島地域には、国内最大級の祭祀遺跡である沖ノ島やその祭祀に関わった古代有力氏族の古墳群が保存されています。
宗像・沖ノ島と関連遺産群は、4世紀後半から9世紀末までの約500年間、航海の安全を願い多くの装飾品を用いた祭祀が行われていました。人々は古来よりその島を敬い、畏れ、祈りを捧げてきました。
ヤマト王権による国家的な祭祀が執り行われたこの遺跡は、千年以上たった今も当時の姿を残しています。国宝に指定された神への奉献品は8万点にものぼり、「海の正倉院」と呼ばれるほどです。
島全体が信仰の対象だった沖ノ島は、「神宿る島」として現在でも厳格な禁忌が受け継がれ、立ち入りは許されません。
出土資料には、装身具、武器、馬具、工具、土器に加えて雛形品も確認されています。その中には、金工技術が駆使された金製指輪やシルクロード伝来のカットグラス碗片等が確認されており、往時の最高級品が多数奉納されたことが伺えます。
OKANOでは、以下の出土品をモチーフとした「千織松浦総浮 宗像沖ノ島」という作品を発表しています。
① 金銅製心葉形杏葉(こんどうせいしんようがたぎょうよう) 古墳時代6世紀
第7号岩陰祭祀跡から出土した馬の装飾具として使われた杏葉
②金銅製香炉状品(こんどうせいこうろじょうひん) 古墳時代6~7世紀
沖ノ島出土と伝わる双竜が身を上下にくねらせながら流麗にめぐる様を唐草文で表わした金銅製香炉状品
③金製指輪(きんせいゆびわ) 古墳時代5~6世紀
第7号岩陰祭祀跡から出土した純金製の指輪 ・指輪の正面に4枚の花弁をもつ花文を置き、その四方に円環4つが配されたモチーフ
神に捧げられた奉納品をモチーフとした作品は、博多織の中でも生産数の少ない「総浮」という技法で手織りにより製織された逸品です。博多織は、経糸で柄を出す織物ですが、中でも「総浮」は「帯の幅の総てで“浮けタテ”で柄が出せる」という博多織七品目の技法の1つ。柄になる経糸が立体的に見え光沢感があるため上質感と存在感が特徴となります。
この度、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録されたことを記念して、OKANO全店にて「千織松浦総浮 宗像沖ノ島」を7月22日(土)〜 期間限定でご覧いただけます。
※展示は終了しました。
この機会にぜひお立ち寄りください。古来の人々の祈りのメッセージが聞こえてくるかもしれません。











