


OKANOのジャパン・スカーフを代表するシリーズ「KAI(回)」は、博多織の代表的な紋様である「独鈷華皿紋様」を織りではなく、光沢の美しいサテンクレープというシルク素材に、友禅型を用いて手捺染により表現した伝統紋様を継承する一品です。
博多織の開祖である満田弥三右衛門は、1241年に聖一国師の助言に従い法具である「独鈷」と「華皿」を用い、そこに「縞」を配した紋様を創ります。これは、独鈷という密教の法具を砂の上でコロコロと回転させてできた軌跡を紋様化した回転紋様で、「廻りて回る輪廻転生」のメッセージとされています。
また、元々武器であったものが法具へと昇華された独鈷は、「煩悩を打ち砕く」「厄除け」「守護」の意味も込められています。華皿は、仏を供養する際の花を散布するときに用いられる器で供養の心を伝えています。太い縞が細い縞を挟む親子縞は親が子を慈しみ守る姿を、細い縞が太い縞を挟む孝行縞は、子が親を尊び守る姿を表しています。
織物の伝統紋様から型染めの伝統紋様へと表現方法を移行する過程で付け加えられた日本古来の技法がもう1つ存在します。それが、大和絵に見られる平行四辺形の構図と大和比率。
源氏物語絵巻など平安時代の国風文化の時期に発達した大和絵の様式で、斜上から俯瞰した構図となります。グラフィカルな紋様は、あたかもアール・デコ・デザインのように見受けられますが、このモダンデザインの原点はなんと千年以上も昔の日本にあったことが新鮮な驚きです。
しかし、直線だけの紋様を12版の色を重ねて実現するには、0.1mmの調整を繰り返した繊細な職人技があればこそ。OKANOの誇るチーム・ジャパンだから成し得た誇り高き仕事です。
日本の伝統的な衣装である着物の紋様は、正倉院に納められた聖武太上天皇の遺愛の品々をルーツとしています。それらは世界各地から献上された最高級品に施された紋様であり、世界各地で受け継がれてきた歴史ある紋様です。日本に渡り宝物とされた品々は、平和を祈願して国境を超えてきた紋様として、1200年余りの歳月を重ねて今に伝えられています。
私たちは、今再び歴史と伝統ある紋様によって国境を超え、平和を祈願するメッセージを伝えて参ります。































